FXで勝ち組になるためのメンタルコントロール!プロスペクト理論をご紹介!
FX勝ち組トレーダーは、よく言われているMethod:手法、Money(Money management):資金管理、Mental(Mental control):メンタルの3Mを意識して、自分の中でルール化している方が多いという特徴があります。
(1)Method(手法)
(2)Money(Money management)(資金管理)
(3)Mental(Mental control)(メンタル)
今回は、(3)のMental controlについて焦点を当てます。
勝ち組トレーダーになるためのメンタルコントロール
FXの勝ち組トレーダーになるためには、Method:手法、Money(Money management):資金管理よりもメンタルコントロールが最も重要と言う人もいます。実際のトレードでは、最終的にメンタル的な要素も大きいと思います。
そこで、今回はプロスペクト理論を取り上げます。
プロスペクト理論
人が損大利小のトレードになってしまうのは、プロスペクト理論で説明できます。この理論でダニエル・カーネマン氏は、ノーベル経済学賞を受賞しています。下図は、価値関数のグラフです。
価値関数のグラフは、縦軸に価値(投資家の心の価値)、横軸に利益・損失を表しています。
人は、上図でもわかるように利益よりも損失を出した時の方が価値が大きくなるのです。例えば、FXで10万円の利益を出した喜びの感情よりも10万円の損失を出した感情の方がはるかにダメージが大きいということになります。つまり、損失に対する恐怖感が大きくなるということです。
FXにおける人間の投資行動
FXでプロスペクト理論の示す人間の本能のままトレードをした場合は、損大利小のトレードになってしまいます。なぜなら、人間は、本能的に次のような投資行動になりやすいからです。
含み益の局面では、価格が逆行して利益の縮小に対する価値が大きくなり、速めの利益確定を行ってしまいます。
含み損の局面では、損失に対する価値が大きくなり、恐怖感が生まれてなかなか損切りができず大きな損失になってしまいます。
つまり、FXでよく言われるコツコツドカンのパターンです。
FXで勝ち組になるためには、プロスペクト理論を認識する必要があります。FXで勝ち組になれない人は、人間の本能からくる投資行動への理解の欠如でコツコツドカンのトレードになってしまっていることもあると思います。
一方、FXで勝ち組の人は、マネーマネジメントを徹底して自分のルールに従がって価格が逆行した場合には必要経費と考えて躊躇なく損切りをしています。つまり、FXで勝ち組の人は、プロスペクト理論という人間の本能を克服し、損失ポジションは可能な限り速く切って、含み益のポジションには可能な限り利益を乗せようとしています。
ここで、気をつけなければならないのは、含み損になったらすぐに損切りをするということではありません。相場の状況に合わせたルールに従った的確な損切りと単に損切りをしているだけの損切り貧乏とは別の問題です。
FXで勝ち続けるには、手法ばかりに関心が集まりやすいですが、メンタルコントロールについても十分理解する必要があると思います。
まとめ
FX勝ち組トレーダーは、よく言われているMethod:手法、Money(Money management):資金管理、Mental(Mental control):メンタルの3Mを意識して、自分の中でルール化している方が多いという特徴があります。
今回は、Mental(Mental control):メンタルに該当するプロスペクト理論を取り上げました。
FXでプロスペクト理論の示す人間の本能のままトレードをした場合は、損大利小のトレードになってしまいます。つまり、結果としてFXでよく言われるコツコツドカンのパターンです。
FXで勝ち続けるには、手法ばかりに関心が集まりやすいですが、メンタルコントロールについても十分理解する必要があります。
以上、プロスペクト理論について取り上げました。プロスペクト理論は、トレード時に意識しておきたい事項です。